「フィナステリドとデュタステリドの違いとは?」
「フィナステリドとデュタステリドの効果や副作用を知りたい。」
など、フィナステリドとデュタステリドに関する疑問を持っている方々も多いのではないでしょうか?
フィナステリドとデュタステリドの違いは効果や副作用などにあります。
薬名 | 効果 | 副作用 |
---|---|---|
デュタステリド | フィナステリドの1.6倍の発毛効果 有効成分の半減期が長い 効果のある範囲が広い | 男性機能低下 副作用が長引く 初期脱毛 肝機能障害 |
フィナステリド | デュタステリドよりも効果が小さい 効果のある範囲が狭い | デュタステリドよりもリスクが低い 初期脱毛 肝機能障害 |
このように、フィナステリドとデュタステリドは効果だけでなく、副作用などにも違いがあるため、両方の注意点をおさえて、服用することが重要になります。
本記事では、フィナステリドとデュタステリドの違いや、フィナステリドとデュタステリドの注意点について解説しますので、最後までぜひお読みください。
- フィナステリドとデュタステリドの違い
- フィナステリドとデュタステリドの注意点
- フィナステリドやデュタリストに適している人
フィナステリドとデュタステリドの違いは効果や副作用にある

フィナステリドとデュタステリドの効果や副作用の違いは以下の3つです。
- デュタステリドはフィナステリドの1.6倍の発毛効果がある。
- フィナステリドとデュタステリドは有効成分の半減期に差がある。
- フィナステリドとデュタステリドの副作用が異なる。
デュタステリドはフィナステリドよりも強力な発毛効果を示し、約1.6倍の効果があるとされています。
また、デュタステリドは2型の5α還元酵素の働きを抑える力がフィナステリドの3倍です。
さらに、半減期にも大きな差があり、フィナステリドが約6〜8時間であるのに対し、デュタステリドは3〜5週間と非常に長くなっています。
下記では、フィナステリドとデュタステリドの効果や副作用の違いについて詳しくご説明いたします。
デュタステリドはフィナステリドの1.6倍の発毛効果がある
デュタステリドの発毛効果がフィナステリドの約1.6倍で、デュタステリドの方が広範囲に効果があります。
薬名 | 5α還元酵素の阻害 | 効果 |
---|---|---|
デュタステリド | 5α還元酵素の1型と2型の両方を阻害 | 頭頂部 前頭部 側頭部 後頭部 |
フィナステリド | 5α還元酵素2型を阻害 | 前頭部 頭頂部 |
デュタステリドは5α還元酵素の1型と2型の両方を阻害するため、強力なDHT(ジヒドロテストステロン)抑制効果を発揮します。
そのため、頭頂部や前頭部だけでなく、側頭部や後頭部の脱毛にも効果があります。
一方、フィナステリドは主に2型の5α還元酵素を阻害するため、効果は前頭部や頭頂部の脱毛に限定される傾向があるのです。
また、デュタステリドは2型の5α還元酵素の働きを抑える力がフィナステリドの3倍であり、発毛効果の差につながっています。
フィナステリドとデュタステリドは有効成分の半減期に差がある
フィナステリドとデュタステリドの半減期には差があり、薬剤の効果持続時間と副作用のリスクにも大きく影響します。
薬名 | 有効成分の半減期 | 副作用の影響 |
---|---|---|
デュタステリド | 3~5週間 | リスクを高める可能性あり 影響が長引く可能性がある |
フィナステリド | 約6~8時間 | デュタステリドよりもリスクが低い |
フィナステリドの半減期が約6〜8時間であるのに対し、デュタステリドの半減期は3〜5週間と非常に長いです。
この長い半減期により、デュタステリドは体内に長くとどまり、より持続的な効果が期待できます。
しかし、同時にこの特性は副作用のリスクを高める可能性もあります。
例えば、副作用が現れた場合、デュタステリドは体内から完全に排出されるまでに長い時間がかかるため、影響が長引く可能性があるのです。
フィナステリドとデュタステリドの副作用
両薬剤とも、男性ホルモンに作用するため、性機能に関連する副作用は下記の3つになります。
- 男性機能の低下
- 初期脱毛
- 肝機能障害
デュタステリドは強力なDHT抑制効果があり、フィナステリドと比較して男性機能低下のリスクが高いです。
他にも、両薬剤に共通する副作用として、初期脱毛と肝機能障害が挙げられます。
下記では、フィナステリドとデュタステリドの副作用について詳しくご説明いたします。
デュタステリドはフィナステリドよりも男性機能低下のリスクがある
デュタステリドは、フィナステリドよりも強力なDHT抑制効果を持つため、男性機能低下のリスクが高いとされています。
- 勃起機能不全
- 射精障害
- 性欲低下
- 精液量減少
デュタステリドの方が男性機能低下のリスクがある理由として、デュタステリドは5α還元酵素の1型と2型の両方を阻害し、より広範囲にDHTの産生を抑制するためです。
ただし、副作用の発生率や程度には個人差があり、全ての使用者に必ず現れるわけではありません。
いずれの薬剤を選択する場合も、潜在的なリスクについて医師と十分に相談し、定期的な経過観察を行うことが重要です。
初期脱毛と肝機能障害は共通する副作用
フィナステリドとデュタステリドに共通する副作用として、初期脱毛と肝機能障害が挙げられます。
副作用 | 特徴 | 対策法や期間 |
---|---|---|
初期脱毛 | 一時的に脱毛が増加する | 数ヶ月で改善する |
肝機能障害 | 食欲不振 倦怠感 発熱 | 定期的な肝機能検査が必要 |
初期脱毛は、治療開始後に一時的に脱毛が増加する現象で、多くの場合は数ヶ月で改善します。
理由として、薬剤の作用により毛周期が変化し、休止期の毛髪が一斉に抜け落ちる現象と考えられているのです。
一方、肝機能障害は両薬剤の副作用とされており、服用開始後に食欲不振や倦怠感、発熱などの症状が出るリスクがあります。
そのため、定期的な肝機能検査を通じて注意深くモニタリングすることが重要です。
デュタステリドよりもフィナステリドの方が価格が安い
フィナステリドとデュタステリドの価格を比較すると、一般的にフィナステリドの方が安価です。
薬名 | 1ヶ月分の価格 |
---|---|
フィナステリド | 約6,000円 |
フィナステリド (ジェネリック) | 約4,200円 |
デュタステリド | 約7,500円 |
正規品のフィナステリド錠1mg(1ヶ月分)は約6,000円、デュタステリドのガザーロカプセル0.5mg(1ヶ月分)は約7,500円となっています。
さらに、フィナステリドはジェネリックが利用可能で、1ヶ月分が約4,200円で購入できるため、より経済的です。
ただし、価格は医療機関や時期によって変動する可能性があるため、情報を確認することが重要です。
フィナステリドとデュタステリドの注意点
フィナステリドとデュタステリドを使用する際の注意点は、以下の5つです。
- フィナステリドとデュタステリドは併用できない
- 女性と小児は服用できない
- 副作用のリスクを確認しておく
- 服用する場合は献血のタイミングを確認する
- AGA以外の薄毛・抜け毛には効果がない
フィナステリドとデュタステリドは、同様の作用を持つため、併用できません。
また、女性と小児はホルモンや発育に悪影響があるため、服用ができないです。
さらに、服用のリスクや献血のタイミングを確認すること、AGA以外の薄毛や抜け毛には効果がないこともおさえておくべき注意点です。
下記では、フィナステリドとデュタステリドの注意点について詳しくご説明いたします。
フィナステリドとデュタステリドは併用ができない
フィナステリドとデュタステリドは、どちらも5α還元酵素阻害薬に分類される薬剤であり、同様の作用機序を持つため併用することはできません。
- 深刻な性機能障害を引き起こす。
- ホルモンバランスが乱れる。
- 肝臓への負担が大きい。
両薬剤を同時に服用しても、効果が相乗的に高まることはなく、副作用のリスクが増大する可能性があるのです。
理由として、過剰なDHT(ジヒドロテストステロン)抑制が起こり、深刻な性機能障害やホルモンバランスの乱れを引き起こす可能性があり、肝臓への負担も倍増する可能性があります。
そのため、医師の指示なしに両薬剤を併用することは避け、治療効果が不十分な場合は、医師と相談の上、適切な薬剤の選択や用量調整を行うことが重要です。
フィナステリドからデュタステリドへの切り替えで薄毛改善の効果が期待できる
フィナステリドで十分な効果が得られない場合、医師の判断のもとでデュタステリドへの切り替えを検討することがあります。
具体的には、デュタステリドは5α還元酵素のI型とII型の両方を阻害するため、フィナステリド(II型のみを阻害)よりも広範囲に作用し、DHT抑制効果が高くなるのです。
そのため、発毛効果がフィナステリドの1.6倍あるとも言われています。
ただし、切り替えの際は必ず医師の指示に従い、慎重に行う必要があります。
また、効果が現れるまでには通常3〜6ヶ月程度かかるため、焦らずに経過観察することが重要です。
フィナステリドとデュタステリドはミノキシジルと併用できる
フィナステリドやデュタステリドは、外用薬であるミノキシジルと併用することが可能です。
薬名 | 服用方法 | 効果 |
---|---|---|
デュタステリド フィナステリド | 内服薬 | 薄毛の進行を防ぐ |
ミノキシジル | 外用薬 | 毛乳頭細胞の活性化を促進する |
ミノキシジルの薬剤はフィナステリドやデュタステリドと作用機序が異なるため、併用することでより高い発毛効果が期待できます。
フィナステリドとデュタステリドは内服薬として5α還元酵素を阻害し、DHT産生を抑制することで薄毛の進行を防ぐのです。
一方、ミノキシジルは外用薬として直接頭皮に塗布し、血管拡張作用により毛乳頭細胞の活性化を促進します。
この2つのアプローチを組み合わせることで、より効果的なAGA治療が可能となるのです。
女性と小児は服用できない
フィナステリドとデュタステリドは、女性や18歳未満の小児には服用が禁止されています。
リスク | |
---|---|
女性 | ・月経不順や男性化徴候の症状が現れる可能性がある ・妊娠中の方は胎児に悪影響を及ぼす可能性がある |
小児 | ・正常な成長や性的発達に影響を与える可能性がある ・男児は外性器異常のリスクがある |
女性が誤って服用した場合、月経不順や男性化徴候(声変わり、多毛)などの症状が現れる可能性があります。
特に、妊娠中の女性が接触すると胎児に悪影響を及ぼす可能性があるため、厳重な注意が必要です。
また、成長期の小児に投与すると、正常な成長や性的発達に影響を与える可能性があるのです。
特に、男児の外性器異常(尿道下裂)のリスクが指摘されています。
副作用のリスクを確認しておく
フィナステリドとデュタステリドには副作用があるため、リスクを確認しておくことが重要です。
- 性機能関連の副作用
- 肝機能への影響
- 抑うつ傾向
性機能関連の副作用としては、性欲減退、勃起不全、射精障害などが主です。
肝機能への影響もあるため、定期的な肝機能検査を受ける必要があります。
また、まれに抑うつ傾向などの精神的な変化もある場合があります。
副作用のリスクを理解し、症状を感じた場合には速やかに医師に相談することが重要です。
服用する場合は献血のタイミングを確認する
フィナステリドやデュタステリドを服用している場合、献血が制限される場合があるため、タイミングを確認することが重要になります。
- フィナステリドは4週間の休薬が必要
- デュタステリドは8週間の休薬が必要
- 事前に医療機関等に相談し、適切な時期の確認が必要
理由としては、薬剤が血液中に残存し、輸血を受ける患者に影響を与える可能性があるためです。
フィナステリドは、4週間の休薬期間が必要であり、デュタステリドは、最終服用から最低8週間の休薬期間が必要です。
また、日本赤十字社のガイドラインでは、フィナステリドとデュタステリドの服用中は献血不可と規定されています。
そのため、献血を希望する場合は、事前に医療機関や献血センターに相談し、適切な時期の確認が必要です。
AGA以外の薄毛・抜け毛には効果がない
フィナステリドとデュタステリドは、男性型脱毛症(AGA)に特化した治療薬のため、円形脱毛症や抜毛症など、他の原因による薄毛や抜け毛には効果がなく、悪化する可能性のある症例もあります。
- 甲状腺機能異常
- 鉄欠乏性貧血
理由として、フィナステリドとデュタステリドはAGAの原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑制することで効果を発揮するからです。
また、甲状腺機能異常や鉄欠乏性貧血による脱毛症例では、むしろDHT低下が頭皮環境を悪化させる可能性があります。
そのため、薄毛の原因を診断し、適切な治療法を選択することが重要です。
フィナステリドが適している人と適していない人
フィナステリドが適している人と適していない人は下記のとおりです。
適している人 | 適していない人 |
---|---|
20代男性~50代の男性 脱毛ステージが初期~中期 | 18歳未満の方 女性の方 |
フィナステリドに適している人は、20代から50代の男性で脱毛ステージが初期から中期の方に適しています。
一方で、適していない人は、18歳未満の方や女性の方です。
下記では、フィナステリドに適している人と適していない人について詳しくご説明いたします。
フィナステリドは20~50代の男性で脱毛ステージが初期から中期の方に適している
フィナステリドが適している方は以下の方々です。
- 20代男性~50代の男性
- 脱毛ステージが初期から中期
- 頭頂部や前頭部の薄毛が気になる方
- 初めてAGA治療を始める方
フィナステリドは、頭頂部や前頭部の薄毛が気になり始めた段階で効果を発揮しやすいです。
また、フィナステリドは主に5α還元酵素のII型を阻害するため、AGAの進行を抑制し、既存の毛髪を太くする効果があります。
さらに、副作用のリスクがデュタステリドよりも低いため、初めてAGA治療を始める方にも選択されやすい薬剤です。
ただし、前頭部の生え際後退が急速に進行するタイプ(M字型)では効果が限定的な場合があります。
フィナステリドは18歳未満の方や女性の方に合っていない可能性がある
フィナステリドが適していない人は、以下のとおりです。
- 18歳未満の方
- 女性の方
思春期前の男性に投与した場合、精巣容積が減少するという場合もあります。
また、女性が誤って服用した場合、月経不順が発生するという事例もあるのです。
特に、妊娠中や妊娠の可能性がある女性は、胎児への影響を考慮して使用を避ける必要があります。
このように、フィナステリドは男性ホルモンの代謝に関与するため、女性のホルモンバランスを崩す可能性があるのです。
デュタステリドが適している人と適していない人
デュタステリドが適している人と適していない人は以下の方々です。
適している人 | 適していない人 |
---|---|
40代以上の男性 脱毛ステージが中期~後期 | 50歳未満の方 女性の方 |
フィナステリドに適している人は、40代以上の男性で脱毛ステージが中期から後期の方に適しています。
一方で、適していない人は、50歳未満の方や女性の方です。
下記では、デュタステリドに適している人と適していない人について詳しくご説明いたします。
デュタステリドは40代以上の男性で脱毛ステージが中期から後期の方に適している
デュタステリドが適している方は以下のとおりです。
- 20代男性~50代の男性
- 脱毛ステージが初期から中期
- AGAが進行している方
- 前立腺肥大症の方
特に、脱毛ステージが初期から中期の方は、デュタステリドが高い改善率を示すとされています。
また、デュタステリドは5α還元酵素のI型とII型の両方を阻害するため、より強力なDHT抑制効果を発揮し、進行したAGAにも効果を示します。
さらに、PSA値が基準範囲上限(4.0ng/mL)近辺の患者では、前立腺肥大症の併存治療としての効果も期待できます。
ただし、頭皮の線維化が進行した例では効果が限定的な場合があります。
デュタステリドは50歳未満の方や女性の方が適していない
デュタステリドが適していない人は、以下の方々です。
- 50歳未満の方
- 女性の方
特に30代男性の長期使用では、骨密度が減少する傾向があります。
また、精子運動率は投与開始6ヶ月後から低下し、その後も減少し続けます。
そのため、精巣萎縮を引き起こす可能性もあるため、妊孕性保持を希望する場合は、最低6ヶ月の休薬期間が必要です。
女性の方に関しては、男性ホルモンへの強力な作用により、深刻なホルモンバランスの乱れを引き起こす可能があります。
まとめ
今回は、フィナステリドとデュタステリドの違いを知りたい方に、「フィナステリドとデュタステリドの効果と副作用の違い」と「フィナステリドとデュタステリドの注意点」について詳しくご紹介いたしました。
フィナステリドとデュタステリドの効果や副作用、注意点を把握しておくことで、今後の治療に役立てることができるでしょう。
例えば、フィナステリドとデュタステリドの併用はできませんが、フィナステリドからデュタステリドへの切り替えによって、治療がスムーズになる可能性があります。
また、ミノキシジルと併用することで、効果的な治療につながる可能性もあります。
しかし、自己判断で治療を進めることは難しいため、病院に相談しながら治療をしていきましょう