20代女性の薄毛はどう解決すべき? 原因と対策を解説

20代で薄毛の悩みを抱える女性が増えています。「まだ若いのに…」と不安になるかもしれませんが、年齢に関係なく、薄毛は誰にでも起こりうるものです。悲観的にならずに前向きに対処していきましょう。ここでは、20代女性の薄毛の原因と、その対策について、できるだけ具体的に解説していきます。

20代女性の薄毛。その主な原因は?

20代の女性の薄毛の原因はさまざまです。遺伝的要因以外にも、身近な習慣や行動が原因となることがありますので、今回はその原因についてご紹介します。

過度なダイエット

20代の女性にとってダイエットは身近なものかもしれません。しかし、無理なダイエットは薄毛を引き起こす要因になりえます。急激な摂取カロリーの減少に伴う栄養不足は、髪の健康にも悪影響を与えるからです。例えば、タンパク質や鉄分の不足は、髪の成長を妨げ、薄毛や抜け毛の原因となることがあります。
また、無理な食事制限によるストレスも薄毛を引き起こす要因の一つです。
バランスのいい食生活を心がけ、無理なダイエットを避けることが薄毛を進行させない基本となります。

過度なヘアカラーやパーマ

髪のおしゃれを楽しみたいという気持ちはわかりますが、過度なヘアカラーやパーマは髪だけでなく頭皮も傷めることになります。頻繁に行うと、薄毛の原因となる可能性があるので注意してください。
ヘアカラーやパーマに使用される薬剤には、髪のタンパク質を変性させる成分が含まれています。そのため、過度な使用により髪の毛質が悪化し、薬剤の刺激で頭皮の炎症を起こすことがあり、脱毛のリスクが高まります。特にブリーチ（脱色）はダメージが大きいため、慎重に扱う必要があります。

ストレス

慢性的なストレスもまた、薄毛の原因となる可能性があります。
ストレスを感じると、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮しやすくなります。その結果、頭皮の血流が悪くなり、毛根に十分な栄養が行き渡らなくなってしまうのです。
ストレスの影響を軽減するためには、日常生活でリラックスできる時間を作ることが重要です。例えば、暖かいお湯につかることで疲れた体と心を休ませたり、ヨガやマインドフルネス、ウォーキングなどの穏やかな運動を取り入れたりすることは効果的だと考えられます。また、趣味に打ち込む時間を持つことや、心地よい音楽を聴くこともリフレッシュにつながります。

間違ったヘアケア

若い女性の薄毛の原因の一つとして、間違ったヘアケアが挙げられます。例えば、過度なブローで熱や力をかけすぎることは、髪のダメージや頭皮への負担になります。また、毎日同じように髪を結んでいる場合、特に強く髪を引っ張って結んでいる場合は、頭皮の同じ場所に負担がかかり、そこから薄毛になることがあります。
加えて、適切でないシャンプーの使用も、髪や頭皮に悪影響を及ぼすことがあります。過剰な回数のシャンプーや、自分に合っていないシャンプーの使用は、頭皮のバリア機能を弱めたり、炎症を起こしたりと、頭皮環境を悪化させることがあります。

生活習慣の乱れ

20代の頃はどうしても無理をしがちですが、生活習慣の乱れは薄毛の原因となる可能性があります。例えば、不規則で栄養が偏った食事は、髪に悪影響を与えることがあります。また、十分な睡眠をとらないことも薄毛につながります。
バランスの良い食事をとり、日常の中にストレスフリーの時間を設け、定期的な運動と良質な睡眠をしっかり取るといった良い生活習慣は、髪の健康に直結します。

紫外線対策不足

顔や体と同様、頭皮もまた紫外線にさらされています。ぜひ、頭皮に対してもこまめな紫外線対策を行ってください。頭皮や髪に直接紫外線対策製品を使用することで、紫外線から保護することができます。
そのほかには、日傘や帽子をかぶることも効果的です。紫外線対策を意識的に日常生活に取り入れてみてください。

20代女性の薄毛に効果的な対策は？

20代という若い時期に薄毛が気になり始めると、将来が不安になりますよね。「まだ20代なのに…」と、周りの友達と比べて自信を無くしてしまうこともあるかもしれません。
でも、諦めるのはまだ早いです！適切な対策を講じることで、薄毛の進行を遅らせたり、改善したりできる可能性は十分にあります。

適切な洗髪方法と毛髪ケアを実践する

毎日のシャンプーは、頭皮の汚れを落とすだけでなく、健康な髪を育てる上でも重要です。
しかし、間違った洗髪方法は、頭皮や髪にダメージを与え、薄毛を悪化させる可能性があります。乾燥した土壌に無理に種をまいても育たないように、健康な髪を育てるには、まず頭皮環境を整えることが大切です。

健康な食生活と栄養補給を意識する

髪の状態は体の栄養状態を反映します。健康な髪を育てるためには、バランスの取れた食事が欠かせません。つまり、健康な髪を作るには、体の中からもしっかり栄養を届けることが重要だということです。特に、タンパク質、ビタミン、ミネラルは、髪の成長を促すために欠かせない栄養素です。

薄毛治療の方法と注意点

薄毛が改善しない場合は、専門の医療機関を受診し、適切な治療を受けることを検討しましょう。自己判断でケアを続けるよりも、専門家の意見を聞くことが大切です。

1. 薬物療法

女性の代表的な薄毛治療薬として、ミノキシジルという有効成分が入った外用薬があります。ミノキシジルは、頭皮の血行を促進し、発毛を促す効果があります。本来は血圧を下げるために開発された治療薬の成分ですが、多毛や発毛の副作用があることが判明し、後に薄毛治療薬として開発されました。

2. メソセラピー

メソセラピーとは、発毛に有効な薬剤を頭皮に直接注入する治療法です。発毛効果を高めたい場合や、他の治療法で効果が得られなかった場合に検討されます。畑に栄養を与えるように、頭皮に直接栄養を届けるイメージです。

20代でまさかの薄毛！この事実にどう対処すべき?

20代という、おしゃれを楽しみたい時期に薄毛が気になり始めると、心にも影を落とすことがあるかもしれません。
ここでは、20代女性の薄毛がメンタルに与える影響と、その捉え方。周りの人にどう相談すべきかといったことについて、具体的な方法を考えていきましょう。

自信喪失への対応策

「最近、髪の毛のボリュームが減ってきた…」「分け目が目立つようになってきた…」そう感じると、鏡を見るのも憂鬱になってしまいますよね。楽しいはずの友達との写真撮影も、髪の毛が気になって思いっきり笑えない、なんてこともあるかもしれません。
自信を取り戻すためには、できることから行動に移すことが大切です。一人で解決できない時は、専門家に相談してみましょう。
具体的には、以下のような対策が考えられます。

周囲への説明と理解を得る方法

「薄毛の悩みを誰かに相談したいけど、なんて言ったら良いか分からない…」そう感じてしまうかもしれません。「きっと理解してもらえない」「心配をかけたくない」という気持ちもあるでしょう。
しかし、相談できる相手がいることで気持ちが楽になることもあるでしょう。ここでは、相談の仕方の例を紹介します。

ヘアスタイルやアクセサリーでのカバーテクニック

薄毛が気になり始めた初期の段階であれば、ヘアスタイルやアクセサリーを工夫することで、上手にカバーすることができます。

＜分け目を変えてみる＞
いつも同じ場所で分け目をとっていると、その部分の髪の毛が分け目のクセで薄く見えてしまうことがあります。分け目をジグザグにしたり、定期的に変えることで、髪の毛への負担を軽減できます。
例えば、今日は右から、明日は左からと、交互に変えてみるのも良いでしょう。

＜トップにボリュームを出す＞
トップにボリュームを出すようにスタイリングすることで、相対的に薄毛が目立ちにくくなります。
ドライヤーで根元を立ち上げるように乾かしたり、カーラーを使うのも効果的です。

＜パーマやヘアアイロンで動きをプラス＞
毛先に動きをつけることで、髪の毛全体のボリューム感をアップさせることができます。
ウェーブヘアや巻き髪に挑戦してみるのも良いかもしれません。

20代女性の薄毛治療の成果

以下は当院で治療を受けてくださった20代女性です。

【22歳女性】

頭頂部を中心に頭皮が透ける、髪が細いとのお悩みで来院されました。
こちらは治療から5カ月後のお写真です。

【27歳女性】

頭頂部全体の透けとボリュームを気にされて来院されました。特に髪を束ねると、つむじから後頭部のあたりが分かれて透けて見えるとのこと。内服薬と外用薬で6カ月治療した結果のが下の写真です。

【28歳女性】

分け目の透けと、髪のボリュームダウンが気になるとのことでした。ご家族からも指摘があり、来院に踏み切られたとのことです。写真は、治療前と治療4カ月後の写真です。

20代女性の薄毛の悩みは、私たちにお任せください

若くして薄毛に悩むと、なぜ私だけが？という悲観的な気持ちになってしまうかもしれませんが、対策できることは必ずあります。大切なのは、悩みを一人で抱え込まないことです。周囲の信頼できる人や、私たちのような毛髪専門の医療機関にご相談ください。一緒に解決策を見つけていきましょう。