フィナステリド(プロペシア)の効果はいつから? 副作用まで医師が解説

「フィナステリド（プロペシア）の効果とは？」

「フィナステリドの副作用について知りたい。」

など、フィナステリド（プロペシア）に関する疑問を持っている方も多いのではないでしょうか？

フィナステリド（プロペシア）は、AGA（男性型脱毛症）における進行抑制の効果を持っています。

薄毛はAGAの可能性が高いため、
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しかし、フィナステリド（プロペシア）は、性機能障害や肝機能障害などの副作用もあるため、注意が必要です。

本記事では、フィナステリド（プロペシア）の効果や、フィナステリドの副作用について解説しますので、最後までぜひお読みください。

フィナステリド（プロペシア）とはAGA治療薬

フィナステリド（プロペシア）は、男性型脱毛症（AGA）の進行抑制を目的に開発された経口治療薬です。

項目	詳細内容
開発経緯	前立腺肥大症治療薬
日本承認年	2005年
主な適応部位	前頭部・頭頂部（O字/M字ハゲ）

フィナステリド（プロペシア）はもともと前立腺肥大症治療薬として開発されましたが、薄毛改善効果が確認されたことを契機にAGA治療薬として再開発され、2005年に日本でも正式承認されました。

特に、前頭部や頭頂部の薄毛改善に有効とされ、軽度から中度のAGA患者に対して第一選択肢として推奨されます。

さらに、ジェネリック薬品の登場により治療費負担が軽減された点も特徴で、複数の製薬会社から発売されており、有効成分は同一ながら価格面で選択肢が広がっているのです。

プロペシアのジェネリック薬も複数存在

フィナステリド（プロペシア）には、現在約10社の製薬会社からジェネリック薬品が発売されています。

主な製品として、沢井製薬の「フィナステリド錠サワイ」、東和薬品の「フィナステリド錠トーワ」、クラシエ製薬の「フィナステリド錠クラシエ」などが挙げられるのです。

これらのジェネリック薬は先発薬と同じ有効成分（フィナステリド1mg）を含み、DHT（ジヒドロテストステロン）の生成抑制を通じてAGA進行を防ぐ効果が確認されています。

ジェネリック薬品の特徴は価格面での優位性で、84錠入りの場合、先発薬が約18,000～22,000円するのに対し、ジェネリック品は5,000～8,500円と約3分の1の価格帯で提供されているのです。

ただし、添加物や製造工程が異なるため、錠剤の形状や溶解速度に微妙な違いが生じる可能性があります。

フィナステリドの効果はAGAでの薄毛を改善する

フィナステリドはAGA（男性型脱毛症）の進行抑制に特化した治療薬で、DHT（ジヒドロテストステロン）の生成を阻害する作用を持ちます。

項目	詳細内容
主な作用	Ⅱ型5α-還元酵素阻害によるDHT生成抑制
効果発現期間	3～6ヶ月（個人差あり）
主な適応部位	前頭部 頭頂部
治療適応	軽度～中度AGAの第一選択薬
作用の特徴	脱毛抑制＞発毛促進

具体的には、テストステロンがDHTに変換される際に必要な「Ⅱ型5α-還元酵素」を選択的に抑制し、頭皮内のDHT濃度を低下させることで脱毛プロセスを遅延させるのです。

この作用機序により、毛母細胞の萎縮を防ぎ、毛髪の成長サイクルを正常化することが可能です。

特に、前頭部と頭頂部の薄毛改善に有効で、軽度～中度のAGA患者では第一選択肢として推奨されます。

ただし、効果の実感には個人差があり、発毛促進よりも脱毛抑制が主な作用であるため、ミノキシジルとの併用で相乗効果が期待できるのです。

フィナステリドを使用する治療は、副作用も伴うことから、医師に診断してもらい、効果的な治療を受けたほうが良いしょう。

フィナステリドの効果は約3～4ヶ月で現れる

フィナステリドの効果は通常、服用開始後3～4ヶ月頃から現れ始めますが、個人差が大きく現れるタイミングは異なります。

期間	主な変化	具体的な効果指標
1～3ヶ月目	DHT濃度低下 抜け毛減少	1日抜け毛量50～100本減
3～4ヶ月目	休止期→成長期移行 産毛太さ改善	髪径0.02～0.05mm増加
6ヶ月以降	毛密度向上 頭皮可視面積減少	1cm²あたり10～15本増加

臨床データでは、3ヶ月目で約40％の患者が「抜け毛減少」を実感し、6ヶ月目では約70％が「髪のボリューム増加」を自覚しているのです。

ただし効果の実感には個人差があり、AGAの進行度や年齢、生活習慣が影響します。

M字ハゲや頭頂部の薄毛では特に効果が顕著ですが、前頭部の後退が進んだ症例では改善に時間を要する傾向があります。

重要なのは継続服用で、効果が表れる前の中止は逆に脱毛を促進する可能性があり、効果が遅い場合でも、6ヶ月～1年は継続することが推奨されるのです。

フィナステリドを服用し続けても効果はなくならない

フィナステリドを継続服用しても効果が減弱しないメカニズムは、作用機序に基づいています。

項目	詳細内容
耐性リスク	理論的に低い
効果頭打ち要因	毛包の感受性変化 他の脱毛要因（ストレス等）の関与
誤解されやすい現象	DHT抑制持続中でも見た目変化が停滞
効果を出す方法	ミノキシジル併用 頭皮マッサージ 栄養改善

DHT（ジヒドロテストステロン）の生成を阻害するフィナステリドは、5α-還元酵素の働きを持続的に抑制するため、理論的に耐性が生じる可能性が低いとされています。

ただし、個人差が存在し、2～3年目に効果が頭打ちになるケースも報告され、毛包の感受性変化や他の脱毛要因の関与が考えられ、効果減弱と誤解されやすい現象です。

実際にはDHT抑制効果自体は持続しており、薄毛の進行を防ぐ基本的な作用は継続します。

そして、効果を出すためには、ミノキシジル併用や生活習慣改善がおすすめです。

効果がない場合の主な原因は自己判断によるもの

フィナステリドの効果が得られない主な原因の多くは、自己判断による誤った服用方法や治療中断に起因します。

特に問題となるのは「初期脱毛の誤解」で、治療開始後1～2ヶ月で一時的に抜け毛が増える現象を「効果がない」と誤認し、服用を中止するケースが後を絶ちません。

実際には、これは休止期毛髪が一斉に抜ける正常な反応で、3～4ヶ月後から新たな発毛が始まります。

効果を出すためには、医師の指示通り1日1錠を継続し、最低6ヶ月は経過観察が必要です。

自己判断で治療を変更せず、定期的な頭皮チェックと血液検査を受けながら適切な治療計画を維持することが重要になります。

フィナステリドの服用前に知っておくべき副作用

フィナステリドの副作用は、以下の4つです。

フィナステリドの副作用として多いものは性機能障害で、勃起機能障害や性欲減退、射精障害が挙げられます。

また、肝機能障害や皮膚症状なども副作用の事例として実際にあります。

さらに、副作用が続くポストフィナステリドシンドロームも副作用の1つとされているのです。

下記では、フィナステリドの副作用について詳しくご説明いたします。

性機能障害の内容や発現率

フィナステリド服用時に報告される性機能障害では、主に勃起機能障害（ED）・性欲減退・射精障害が挙げられます。

症状	発現率	持続期間
勃起障害	0.9～2.8%	平均2.3週間
性欲減退	1.2～2.3%	平均1.8週間
射精量減少	0.8～1.6%	平均1.5週間

性機能関連の副作用は、服用開始後2～3ヶ月目に現れるケースが多く、多くの場合一過性で、服用中止後1～2日で改善傾向が見られるのです。

また、これらの症状は心理的要因との関連性も指摘されており、副作用への過度な不安が症状を増幅させる可能性があります。

10年間の追跡調査では、副作用を経験した患者の91％が治療を継続可能だったと報告され、重大な後遺症は稀です。

ただし、症状が持続する場合は「ポストフィナステリドシンドローム（PFS）」の可能性も考慮し、速やかに医療機関へ相談することが推奨されます。

肝機能障害の内容と注意点

フィナステリド服用時に注意すべき肝機能障害は、主にAST（GOT）・ALT（GPT）・γ-GTPの数値上昇として現れます。

項目	内容
検査頻度	治療開始後1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月に血液検査
危険因子	既存の肝疾患 過度の飲酒 肥満 糖尿病の併存
警戒すべき症状	倦怠感 食欲不振 黄疸 褐色尿（アンブラ尿）
対策	アルコール制限 脂質摂取の抑制 医師指示通りの服用量遵守

これらの肝酵素値が異常に上昇した状態を「薬物性肝障害」と呼び、発生率は臨床データで約0.2％と報告されているのです。

また、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、自覚症状が現れる頃には重症化しているケースがあるため、定期的な血液検査が不可欠になります。

特に肝機能障害のリスクが高いのは、C型肝炎などの持病がある人・日常的に多量飲酒する人・BMI25よりも大きい肥満者です。

これらの条件に該当する場合、治療開始前に必ず肝機能検査を受け、医師とリスク評価を行う必要があります。

その他の副作用

フィナステリドのその他の副作用には、皮膚症状・精神症状・筋骨格症状・消化器症状などが報告されています。

分類	症状例	対策
皮膚症状	発疹 かゆみ 蕁麻疹 血管浮腫	抗ヒスタミン薬の併用
精神症状	抑うつ 不安感 情緒不安定	心理カウンセリング
筋骨格症状	筋肉痛 関節痛 背部痛	鎮痛剤の短期使用
消化器症状	腹痛 下痢 嘔気	食事調整・消化薬

これらの副作用は比較的軽度で一時的なケースが多く、発生頻度も低い傾向がありますが、個人差が大きい点に注意が必要です。

特に注意すべきは血管浮腫で、口唇や舌の腫脹が生じた場合は直ちに服用を中止し医療機関を受診する必要があります。

また、乳房関連の症状（圧痛・肥大）はホルモンバランスの変化に起因しています。

これらの副作用は通常、服用開始後1～3ヶ月以内に現れ、多くの場合継続服用で自然軽快しますが、症状が持続する場合は用量調整や治療法の変更を検討します。

副作用が続くポストフィナステリドシンドローム（PFS）

ポストフィナステリドシンドローム（PFS）は、フィナステリド服用中止後も性機能障害や精神症状が持続する状態を指します。

分類	具体例	持続期間の目安
性機能関連	持続的ED 射精障害 精液量減少	6ヶ月～3年
精神神経系	抑うつ 不安障害 不眠	1～5年
身体症状	乳房 肥大筋萎縮 疲労感	1～2年

主な症状は勃起不全・性欲減退・抑うつ・認知機能低下で、発症メカニズムは未解明ですが、神経ステロイドの恒常性破綻が主要因とされているのです。

具体的には、フィナステリドがDHT生成を阻害する過程で、神経保護作用を持つアロプレグナノロンなどのホルモン産生が長期的に抑制されるためと考えられています。

また、リスク要因として「高用量使用歴・メンタルヘルス既往歴・個人輸入品の使用」が挙げられ、治療法は対症療法が中心です。

現在、ホルモン補充療法やSSRI投与などの臨床試験が進められていますが、根本治療は確立されていません。

フィナステリドを服用する際の注意事項

フィナステリドを服用する際の注意事項は、以下の5つ挙げられます。

まず、フィナステリドを服用できない人がいることを把握し、覚えておくべきです。

次に、お酒を飲む際は服用する時間をずらすことや、初期脱毛が発生する可能性があります。

さらに、個人輸入した薬を服用するのは危険で、1日1錠を水やぬるま湯で服用することで効果が得られることを踏まえて治療を受けるべきです。

下記では、フィナステリドを服用する際の注意事項ついて詳しくご説明いたします。

フィナステリドの服用する際には、注意事項を踏まえて治療をする必要があることから、医師に定期的に相談しながら治療を受けることで、リスクを軽減しながら、効果的な治療を受けることができます。

服用できない人がいる

フィナステリド（プロペシア）の服用が禁忌とされる対象者は、主に女性・未成年者・過敏症歴のある方の3グループに分類されます。

対象者	理由
女性全般	胎児の生殖器発育障害リスク ホルモンバランスの乱れ
未成年者	二次成長に悪影響を及ぼす可能性
過敏症歴のある方	アナフィラキシーショック 重度の皮膚症状のリスク

厚生労働省のガイドラインでは、これらの条件に該当する場合、重大な健康リスクを避けるため絶対に服用してはいけないと明記されているのです。

特に妊娠中の女性がフィナステリドに接触すると、胎児の外性器奇形（尿道下裂など）を引き起こす可能性が指摘されています。

未成年者への影響では、DHTの働きを阻害することで正常な男性ホルモン依存性の発達（声変わり・体毛の成長など）が妨げられる懸念があります。

その他にも、重度の肝機能障害を持つ方や特定の薬剤（チアジド系利尿剤など）を併用中の方も、医師との慎重な相談が必要です。

お酒を飲む際は服用する時間をずらす

フィナステリド服用と飲酒を同時に行う場合、時間帯をずらすことが肝臓への負担軽減に有効です。

時間帯	メリット	注意点
朝の服用	飲酒前の代謝完了 飲み忘れ防止	胃への負担に注意
夕方飲酒	肝臓の回復時間確保	就寝3時間前に飲酒を終了

アルコールとフィナステリドは共に肝臓で代謝されるため、服用タイミングを調整することで代謝負荷の分散が可能となります。

具体的な方法として、フィナステリドを朝の起床後に服用し、飲酒を夕方以降に控えるスケジュールが推奨され、科学的根拠として、フィナステリドの血中半減期が約6時間である点が挙げられます。

朝に服用することで夕方の飲酒時には主要な代謝が完了し、肝臓への負担が軽減されますが、飲酒量は1日当たり純アルコール20g以下（ビール中瓶1本程度）に抑えることが前提です。

また、過度の飲酒（1日60gを超える量）を継続すると、肝機能障害リスクが約3倍に上昇するため注意が必要です。

初期脱毛が発生する可能性がある

フィナステリド服用時における初期脱毛は、治療効果が現れる過程で起こる一時的な現象です。

初期脱毛の特徴	詳細内容
発生メカニズム	ミニチュア化した毛の一斉脱落
持続期間	平均2～3ヶ月（最長6ヶ月）
好発部位	前頭部 頭頂部
危険因子	毛周期の乱れ DHT感受性の個人差

初期脱毛は、主に治療開始後2～6週間で現れ、2～3ヶ月続くケースが一般的になります。

この現象は、DHT抑制によって休止期に入った細い毛が一斉に抜け、新しい健康な毛が生え始める「ヘアサイクルのリセット」が原因で起こります。

特に注意すべきは、増量時のリスク上昇で、1日0.2mgから1mgに増量すると、毛周期の変化が急激になり、初期脱毛が強く現れる可能性があるのです。

ただし、この現象は「治療が効いている証拠」とされ、脱落後には太く健康な毛が生え揃います。

個人輸入した薬を服用するのは危険

フィナステリドを個人輸入で購入・服用する行為は、偽造品リスク・健康被害・法的問題という三重の危険を伴います。

危険性	具体的内容
成分問題	過剰投与（1錠5mgなど） 不純物混入
健康被害	肝機能障害 性機能障害の悪化
法的問題	無承認成分含有による法律違反

厚生労働省の調査では、個人輸入薬品の約40％が偽造品と判明しており、フィナステリドでも有効成分の過不足や危険物質混入の事例が報告されているのです。

特に問題となるのは副作用発生時の救済制度利用不可で、正規品なら「医薬品副作用被害救済制度」が適用されますが、個人輸入品では治療費全額自己負担となります。

実際に、偽造フィナステリド服用後、重度の肝障害を発症した事例も確認されています。

そのため、効果的なAGA治療を受けるためには、オンライン診療を活用した国内正規品の入手が最善策です。

フィナステリドは1日1錠を水やぬるま湯で服用する

フィナステリドの正しい服用方法は、1日1錠を水またはぬるま湯で服用することです。

項目	詳細内容
飲み方	コップ1杯（200ml）の水/ぬるま湯
時間調整	飲み忘れ時は気づいた時点で服用
禁忌行為	1日2錠の過剰摂取 粉末化 噛み砕き
注意点	アルコール併用時の肝臓負荷軽減

服用タイミングは食事の影響を受けないため、朝・昼・夜のいつでも可能ですが、24時間間隔を維持するため毎日同じ時間帯に飲むことが推奨されます。

例えば「朝食後8時」に服用を開始した場合、翌日も同時間に継続することで血中濃度を安定させられるのです。

飲み忘れた場合、気づいた時点で1錠を服用し、次の日から通常のスケジュールに戻します。

ただし、次の服用時間が近い場合は飛ばし、二重服用は避けるようにしましょう。

フィナステリドと他のAGA治療薬との違い

フィナステリドと他のAGA治療薬との違いは、効果と副作用です。

フィナステリドとデュタステリドの違いは、作用範囲や効果の強さ、副作用リスクに明確な違いがあります。

また、フィナステリドとザガーロカプセルは、有効成分や効果範囲、副作用の頻度が違います。

さらに、フィナステリドは進行防止に特化しており、ミノキシジルは既存の毛を強化することに特化しているのです。

下記では、フィナステリドと他のAGA治療薬について詳しくご説明いたします。

フィナステリドとデュタステリドの違い

フィナステリドとデュタステリドは、ともにAGA治療に用いられる5α還元酵素阻害薬ですが、作用範囲・効果の強さ・副作用リスクに明確な違いがあります。

比較項目	フィナステリド	デュタステリド
阻害対象	Ⅱ型5α還元酵素のみ	Ⅰ型＋Ⅱ型5α還元酵素
半減期	6～8時間	3～5週間
効果発現	3～6ヶ月	2～3ヶ月

デュタステリドはフィナステリドの約1.6倍の効果が期待できる反面、副作用持続リスクが高い特徴があるのです。

特に前頭部の後退が顕著な症例ではデュタステリドが優先され、軽度の脱毛にはフィナステリドが推奨されます。

しかし、併用は作用機序が重複するため禁忌で、効果不足の場合の切り替えが基本です。

さらに、半減期の長さから、デュタステリドは服用中止後も数週間～数ヶ月にわたり効果・副作用が持続する点に注意が必要です。

フィナステリドとザガーロカプセルの違い

フィナステリド（プロペシア）とザガーロカプセル（デュタステリド）は、いずれもAGA治療薬として広く使用されていますが、有効成分・効果範囲・副作用の頻度に違いがあります。

比較項目	フィナステリド （プロペシア）	ザガーロカプセル （デュタステリド）
作用範囲	5α還元酵素 Ⅱ型のみ阻害	5α還元酵素 Ⅰ型・Ⅱ型を阻害
主な効果	AGA進行遅延	AGA進行遅延 発毛促進
主な副作用	性欲減退 勃起障害 肝機能障害	性機能障害 乳房障害 蕁麻疹
献血制限期間	服用中止後1ヶ月	服用中止後6ヶ月
適応症例	軽度～中度AGA 副作用リスク低減	進行度の高いAGA 前頭部/頭頂部
費用目安	3,000～8,250円	4,840～9,500円

フィナステリドは「Ⅱ型5α還元酵素」のみを阻害し、AGA進行を抑制します。

一方、ザガーロは「Ⅰ型・Ⅱ型両方の5α還元酵素」を抑制するため、より広範囲でDHT（ジヒドロテストステロン）の生成を抑えることが可能です。

また、ザガーロはAGA進行遅延だけでなく、発毛促進効果も期待されており、進行度が高い症例に適しています。

副作用としては両者とも性機能障害や肝機能障害が挙げられますが、ザガーロは乳房障害や蕁麻疹などの稀な副作用が報告されています。

献血可能になるまでの期間にも違いがあり、フィナステリドは服用中止後1ヶ月で献血可能ですが、ザガーロは血中滞在期間が長いため6ヶ月必要です。

フィナステリドとミノキシジルの違い

フィナステリドとミノキシジルは、AGA治療において異なる作用機序と効果特性を持つ代表的な治療薬です。

比較項目	フィナステリド	ミノキシジル
作用機序	DHT生成抑制	血管拡張 毛母細胞活性化
主な効果	脱毛進行抑制	発毛促進 毛太さ改善
投与方法	経口薬（1日1錠）	外用薬
効果発現	3～6ヶ月	4～6ヶ月
副作用	性機能障害 肝機能異常	初期脱毛 多毛症・動悸

フィナステリドは男性ホルモン由来の脱毛を根本から抑制するため、進行防止に特化しています。

一方、ミノキシジルは血流改善により既存の毛を強化し、産毛を太く育てる作用があります。

費用面ではフィナステリドが月3,800～10,000円、ミノキシジルが5,000～20,000円と差があり、併用療法が推奨されるケースも多いです。

副作用リスクが異なる点も重要で、フィナステリドでは性欲減退、ミノキシジルでは動悸が特徴的です。

フィナステリドに関するよくある質問

フィナステリドに関するよくある質問は、以下の5つ挙げられます。

まず、フィナステリドが血液製剤に混入するリスクについて考えられている方が、服用している際に献血は可能かどうかという疑問を持たれています。

また、M字はげに悩んでいる方が、M字はげに効果があるのかといった質問をされることが多いです。

さらに、フィナステリドの薬に関する知識についての質問も多く挙げられます。

下記では、フィナステリドに関するよくある質問について詳しくご説明いたします。

フィナステリドを服用している際に献血は可能ですか？

フィナステリド（プロペシア）服用中は献血が禁止されており、服用終了後も1ヶ月間の待機期間が必要です。

まず、フィナステリドは、輸血を受けた妊婦の胎児に生殖器奇形が生じる可能性があるのです。

また、血液製剤加工後もフィナステリドが残留する懸念があることから、禁止されている理由の1つになっています。

さらに、フィナステリドを服用している人が、献血をした場合、性機能障害や肝機能異常の副作用が輸血で伝播するリスクにもなるため、禁止されています。

M字はげにフィナステリドは効果がありますか？

フィナステリド（プロペシア）はM字ハゲ（前頭部の薄毛）に対しての効果が確認されており、特にAGA（男性型脱毛症）の進行抑制に有効です。

期間	効果
3～6ヶ月目	抜け毛減少 産毛の太さ改善
6～12ヶ月目	毛密度の向上
1年以降	症状安定 後退抑制

DHT（ジヒドロテストステロン）の生成を阻害することで、毛根の萎縮を防ぎ、ヘアサイクルの正常化を促します。

ただし、発毛促進効果は限定的で、現状維持が主な作用なため、より積極的な改善を求める場合は、ミノキシジルとの併用が推奨されます。

また、M字ハゲの進行度が軽度～中度の場合、第一選択肢としてフィナステリドの使用が適していますが、重度の後退にはデュタステリド（ザガーロ）の検討が必要です。

フィナステリドの1mgと0.2mgの違いとは？

フィナステリドの1mgと0.2mgの主な違いは、効果発現のスピードや副作用リスク、治療適応にあります。

項目	1mg	0.2mg
効果	早期改善 進行抑制に優れる	緩徐な効果 予防的用途
副作用	性機能障害	副作用リスク半減
適応	中度～重度AGA	軽度AGA 副作用懸念層

臨床データでは、改善を示し、効果に大きな差はないと報告されていますが、個人差が顕著です。

また、1mgは海外の臨床試験で標準用量とされ、特に前頭部や頭頂部の進行抑制に適していますが、0.2mgは「低用量療法」として、副作用に敏感な患者や長期予防を目的とする場合に選択されます。

さらに、肝機能検査値が基準値を超える患者には、0.2mgから開始し経過観察するケースもあるのです。

効果は3～6ヶ月で現れ始めますが、0.2mgでは効果発現が1～2ヶ月遅れる傾向があります。

フィナステリドの半減期とは何ですか？

フィナステリドの半減期は、体内の薬物濃度が半減するまでの時間を指し、約5～6時間が報告されています。

時間経過	濃度変化
0時間	0 ng/mL
1～2時間	最高濃度（ピーク到達）
5～6時間	初期濃度の50％
24時間	最低有効濃度を維持

この数値は、薬が肝臓で代謝され排泄される速度を示し、効果持続時間の目安となりますが、半減期が短いため、24時間ごとの継続服用が必須です。

しかし、1日おきに服用すると、DHT（ジヒドロテストステロン）の抑制が不十分となり、脱毛が再進行するリスクが高まります。

また、他のAGA治療薬と比較すると、デュタステリド（半減期5週間）に比べて短く、ミノキシジル（4～5時間）と同程度です。

さらに、薬理学的には、フィナステリドが5α還元酵素と強固に結合する特性から、血中濃度が低下しても効果は24時間持続します。

フィナステリドの服用中に妊活は可能ですか？

フィナステリド服用中の妊活は推奨されず、特に妊娠の可能性がある女性がいる場合、服用中止後3ヶ月の期間を空けることが必要です。

主な理由として、フィナステリドの成分が精液中に微量ながら存在し、胎児（特に男性）の外性器奇形リスクが懸念されるためです。

また、性機能の副作用として勃起障害や精液量減少が妊活を妨げる可能性があります。

さらに、成分残留期間として体内から完全に排出されるまで1～3ヶ月を要するため、服用中止後3ヶ月期間を空けることが必要です。

AGA治療を受けるならスマイルAGAクリニック

スマイルAGAクリニックの特徴は、以下の4つです。

まず、スマイルAGAクリニックなら無料カウンセリングで気軽に相談ができます。

また、医学的根拠に基づいた治療により、効果を実感できるほどの薄毛の改善が可能です。

さらに、納得いただける価格と充実したアフターフォローにより、多くの患者様からご支持を受けているのです。

下記では、スマイルAGAクリニックの特徴について詳しくご説明いたします。

無料カウンセリングで気軽に相談が可能

スマイルAGAクリニックでは、無料カウンセリングを活用することで、薄毛治療に関する不安や疑問を気軽に相談できます。

カウンセラーが頭皮チェックを行いながら、患者一人ひとりの症状や生活習慣に合った治療プランを提案するため、初めてAGA治療を検討する方でも相談可能です。

特に注目すべきは、治療開始前の頭皮チェックで、専用機器で毛根の状態を分析し、脱毛の進行度や原因を可視化します。

これにより、内服薬（フィナステリドなど）・メソセラピー・育毛剤など、多くの治療パターンからあなたにあった方法を選択可能です。

医学的根拠に基づいた治療

スマイルAGAクリニックでは、日本皮膚科学会が推奨するAランク治療法に基づき、科学的根拠が確立された薄毛治療を提供しています。

主な治療法として、フィナステリド（プロペシア）やミノキシジルといったエビデンスレベルの高い薬剤を中心に、症状に応じた複合療法を採用しているのです。

メソセラピーでは、冷却器具や電気パルスを用いて頭皮への刺激を軽減し、患者の継続的な通院をサポートします。

医学的根拠のない市販育毛剤との違いは明確で、日本皮膚科学会が「強く勧められる」Aランク治療に特化したクリニックです。

納得していただける価格

スマイルAGAクリニックの価格体系は、安い初回費用と柔軟なプラン設計が特徴です。

項目	内容
初回費用	1,600円（フィナステリド単剤）
継続費用	月6,600円～
全額保証	6ヶ月後効果なしの場合返金
プラン選択	900種類の治療パターン

特に現状維持を目的とした「フィナステリド単剤治療」では、初回1,600円（税込）から開始可能で、2回目以降も月額6,600円と継続しやすい価格帯を実現しています。

他クリニックとの比較では、初回費用の安さが際立ち、治療の「お試し」が可能な点が評価されているのです。

高額な発毛治療を希望する場合でも、14,400円～44,000円/月の「スマイル発毛処方」や、メソセラピー併用の強化プラン（24,300円～）など、予算に応じた選択肢が用意されています。

充実したアフターフォロー

スマイルAGAクリニックのアフターフォローは、頭皮状態の経過観察・生活習慣指導・柔軟な治療調整の3本柱で構成されています。

特に注目すべきは写真経過比較システムで、毎回の診察で頭部の360度撮影を行い、毛密度・毛太さ・頭皮状態を数値化して提示し、微妙な変化も客観的に把握可能です。

治療中断時にも3ヶ月間のフォローアップ期間を設け、再開しやすい環境を整備しています。

医学的根拠に基づく治療と組み合わさることで、単なる「薬の処方」ではなく、総合的な薄毛改善を実現する体制が特徴です。

薄毛は進行してから治療を始めると、費用と治療期間が増加する傾向にあるため、「最近抜け毛が気になる…」という方は、早めにクリニックに相談した方が良いでしょう。

薄毛を改善するなら専門クリニックへ相談

今回は、フィナステリドの効果について知りたい方に、「フィナステリドの効果」と「フィナステリドの副作用」について詳しくご紹介いたしました。

フィナステリドの効果や副作用を把握しておくことで、薄毛の改善に役立てることができるでしょう。

例えば、効果を知っておくことで、継続的に治療を受け続けることが可能になることによって、薄毛の改善ができる可能性があります。

また、病院でフィナステリドを使用した治療を受けることで、副作用をおさえながら、薄毛の改善につながります。

しかし、自己判断で治療を進めることは難しいため、病院に相談しながら治療をしていきましょう。

コラムのポイント

• フィナステリド(プロペシア)はAGAへの有効性や安全性が世界的に認められている
• 効果を実感するまでの期間は、一般的に6ヵ月が目安
• 副作用や適応も考えて、AGA専門の医療機関で処方してもらうことが大切

よくある質問

フィナステリドを服用していても妊活に問題はないですか？

基本的に問題はありませんが、不安な方は医師への相談をおすすめします。

成分が精液に移行するのはごくわずかという調査結果がありますので、妊活中に男性がフィナステリドの服用を続けていても、基本的には問題はないと考えます。

ただ、影響するかもしれないという不安を持ちながら妊活を行ったり、何かあったときに薬のせいかもしれないと後悔されるようなことは、クリニック側も望んでおりません。妊娠のご計画がある場合は、ぜひお気軽にご相談ください。最善の方法を一緒に検討できるかと思います。

いつも飲んでいる時間に飲み忘れた場合はどうすればいいですか？

自己判断せず、医師の指示に従ってください。

AGA治療薬は副作用のリスクを鑑みて、同じ時間に服用するのが基本です。当院でも3時間程度のズレであれば服用いただくこともありますが、基本的には朝の定刻に服用するようお伝えしています。また、1日の限度量がありますので、前日飲み忘れたからといって1度に2錠服用することは避けてください。

引用文献

• [1] Kawashima M, et al. Finasteride in the treatment of Japanese men with male pattern hair loss, Eur J Dermatol. 2004; 14: 247-54.
• [2] 日本皮膚科学会ガイドライン｜男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
• [3] プロペシア®錠 臨床成績＜国内データ (3年)＞｜Organon Connect
• [4] プロペシア：インタビューフォーム
• [5] Michael S Irwig 1, Swapna Kolukula, Persistent sexual side effects of finasteride for male pattern hair loss, J Sex Med. 2011 Jun;8(6):1747-53.
• [6] Price VH, et al. Lack of efficacy of finasteride in postmenopausal women with androgenetic alopecia, J Am Acad Dermatol. 2000; 43: 768-76.